Humanity is interconnected~人間性は繋がる~

このところ、興味を引く言葉や話題が相次いで見聞きします。
記録しておきたく、羅列ですが載せることにします。

6月購入本・再読本
「負けない力」橋本治 「友だち幻想」「愛の本」菅野仁 「八月の船」樋口 有介
“分かりやすく見えやすい価値”とは違う
“他者と自分の関係性を考えている人が得られる、見えにくい力”について書かれているように思う。

6月15日 NHK第2放送カルチャーラジオから
「親しい人をなくした時の悼みの感覚は洋の東西を問わない。供養せずにはいられない。人は死者と語らう中で、今を生きる知恵を得てきた。」

(宗教を学ぶ意義について)
「今の時代は情報機器が発達しいろんなことを瞬時に知ることができる。全て自分を中心に社会が出来、個人主義的な傾向が強まる。自分の小さな世界の中だけしか知らず、困難に対しての耐性が低くなる。「この私」の命は何か違うものと繋がっている、あるいは「この世界と自分との関係」を考えると、世界に対する見方だけではなく、自分に対する見方も変わってくる。」

「日本人は宗教的なリテラシーが弱いので結果的に科学信仰に陥る。専門家にお任せになり、相対化する自負がなければ疑わずに受容する。しかし科学がまた人間の営みである以上、それを客観的に見て評価するような別の基準が必要。その一つが宗教的な世界観、価値観じゃないか。」

「人が数字や生産性で評価されるばっかりになると、老いていくと価値がないことになる。老いても、病気になっても、死に直面しても、なおその人には価値があるんだという別の価値観を持っておかなければ、生産性や数字を中心に評価しようとする今の支配的な価値基準に対抗できないと思う。」

6月19日NHK World
Elif Shafak 作家エリフ・シャファクのインタビューから(抜粋)
“To be honest what I don’t like and I question this a lot is certainty.(snip) …faith without doubt is a dogma and dogma’s are dangerous. ”
“What literature does is to re-humanise the other by telling the stories, just reminding us of our common humanity. Humanity is interconnected.”
(”確実性”というものを正直好きではなく、疑問に思っています。盲目的な信仰はドグマ(固定された堅固な信条)になり、そしてドグマは危険です。文学は物語を語ることで、人間性を回復させ、人が共通に持つ人間性を思い出させます。人間性は繋がっているのです。)

検索したら去年の10月11日に放送されたものの再放送でした。インタビューの書き起こしが掲載されています。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/directtalk/articles/20181011/index.html

彼女のTEDプレゼンテーションです↓

6月19日桜桃忌
「学問のある人をみんな教養人というんじゃないんだよ。人のつらさに敏感である、そういう人を本当の教養人と言うんだよ。」太宰治
『「優」という字が自分(太宰)は好きなんだ、と。あれは人より優れているという意味だけれども、亻(にんべん)に憂うる、つまり、人のつらさや悲しさに敏感であることが優しさの条件であり、人より優れている条件だと…』

かつて某ハムのCMのコピーで、恐らく元々は名探偵フィリップ・マーロゥの台詞
“If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive. If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.”
「強くなければ生きられない。優しくなければ生きるに値しない。」

ムーミン谷のスナフキン
「いいひとだけど、ほかのひとのことを、てんで気にもとめていないような友だちは、ぼくは、いらない。自分で自分がいやにならないようにするためにいいひとでいるような友だちも、いらない。」

作家 末盛千枝子氏
「心を打つ絵本には、どこかに悲しみのひとはけが塗られている。そして、きちんと希望がある。」