LOVE

Neither a lofty degree of intelligence, nor imagination, nor both together, go to the making of genius. Love, Love, Love. That is the soul of genius.
—Wolfgang Amadeus Mozart (Austrian composer and pianist, 1756-1791)

高度な知性、あるいは想像力、またその両方があっても、天才は生まれない。
愛、愛、愛。それが天才の神髄である。

—ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(オーストリアの作曲家、ピアニスト)

12月11日(水)放送のNHK実践ビジネス英語で紹介されました。

実践ビジネス英語の後の番組は「おはなし出てこい」なのですが、12月18日の放送は「霜の巨人(ザカリアス・トペリウス/万沢まき訳)」でした。トペリウスはフィンランドの詩人・作家だそうです。巨人は氷山の陰に眠っていて100年毎に起きます。頭の回転が遅く愚鈍に見えます。子どもとのなぞなぞに負け、それでも巨人は愉快さに笑いながら溶けてしまうのですが、最後がこんな感じでした。(*記憶に頼って書いています。本当はもっといい感じでしたよ。)

「巨人は何人子どもを食べたんだい?」
「一人も食べていないわ。それは強がりよ。巨人が優しかったことをお墓に書いておかないといけない。」
「そしてお墓にはこう書かれました。巨人は頭がそんなによくなかったけれど、生きている間、悪いことをひとつもしませんでした。世の中には、頭がいいことの他に、大事なことがあるのです。」

頭がいい、ということをIQが高いとして、それは素晴らしいことでいちゃもんはないです。
ただ「愛抜き」は嫌よね~と思います。そもそも日本語でいう「知性」というのは、愛を含んでいるとも思います。

世の中はどんどん技術革新が進み、あらゆる分野で、今よりも更に高度になっていくんでしょう。その恩恵は大きいのでしょう。同時に、うっかりしていると、負の側面もまた大きくなるような不安があります。

人の知性や想像力が、他者を(つまり自分も)生かす環境や仕組みのために用いられ、知恵や、気立ての良さや、情緒深さや、素朴な誠実さなどが、これからもちゃんと尊ばれる世の中でありますように。