Revitalize a city ~「街の活性化」~

今日の地方ニュース。

バスケをテーマにした壁画を、市役所の依頼を受けて制作しているアーティストの方が話していて新鮮だったことば。

「活性のある街になる、ということに対して役に立てればいいな、と思います。」

後半部分が少し違うかもしれませんが、謙虚な感じの方でした。

私がなるほど、と思ったのは、「活性のある街」という表現でした。よく、「街の活性化に繋がればいい」という言い方を聞きますが、「活性」だけでいいんじゃないかなぁと思う。「地域社会の活性化」は違和感がないのですが、「活性化している地域社会」というとひっかかります。「活性のある街」、膝を打つ思いでした。

他の表現としては「賑わいに繋がるといい」や「一つの刺激になると嬉しい」を好ましく思います。

英語では… activate a city で英辞郎はヒットせず。activate the cityもヒットせず。activate は「有効にさせる、起動させる」という意味の用例が多いです。Google検索だと、オーストラリアの一つの市がactivate the cityを日本語と同様の意味で使っていました。英辞郎では同様の意味としてrevitalize a cityがヒット、その訳が「市を活性化する」でした。日本語の表現としては定着しているんでしょうね。

♫♫♫

ここからは「活性のある街」の内容についてです。それはどんな状態なのか?

一般的に言えば、人が多ければそれだけで賑やかで、エネルギーが生まれる感じはあります。私の疑問は

1.人が多くても活性のない街というのはどういうところか

2.人が少なくてもその住んでいる人たちが健やかに希望を持って協力して生きているのだとしたら、それはそれでいいんじゃないか

3.個人的に住みよい街と、全体のイメージする「元気ないい街」は違うんじゃないのか

地方の活性化、というのがつまり、「税収入が多いこと」だったら、むしろすっきりする気もします。「人口」も、自然の流れとしては人が多ければ税収も多い、新しい繋がり、新しい文化や技術も生まれ易いと考えればそうかな、と。ただ「個人の生活満足度」という点を入れてしまうと、なにか違和感が生まれてきます。「個人の満足」と「全体の利益」のバランスの問題なのでしょうか。

先日、地域のコミュニティセンターで、主にお勤めや子育てがひと段落した皆さんの文化祭があり、手伝ってきました。率直に思ったこと。参加されている皆さんの意欲が顔に表れていました!一年に一度の文化祭のために、サークルで創作や練習に程よく励んでいらっしゃる。定期的に会話のできる仲間がいるということ、自分たちが実行委員となり文化祭を催すこと、それらができる日々というのは個人的には活性度合の高い生活なんじゃないかな~。

「活性化という言葉について」及び「個人も全体も活性のある街」ってどんなんかなぁとぐるぐる考えた数時間、そのテーマにより脳が活性化し、活性のある時間でした。