自分の価値は損なわれない

受験シーズンです。試験があり、結果が出ます。

いろんな思いを持つ子どもたちがいるんだろうと思うと、こみあげるものがあります。

特に不合格だった場合には、その子も、ご家族も、どんなに苦しいかと。

どうか、たくさん泣いても、周りの目が気になっても、自分の価値は何一つ損なわれていないことを忘れないでください。

勉強もだけれど、勉強以外でも、今まで頑張ってきたことを思い出してください。

その時その時の様々な状況がある中、いろんなことに悩んで、考えて、妥協したり努力したりする中で、私たちはたくさんのことを得ていると思います。子どもも、大人もです。

その日々が尊いと、私は本気で思います。

人間が生きていく上で「競争」や「比べること」は自然であるとも思いますが、同時に、それには意味がないと考えることも深い知だと思います。

また、「何に対して」競争するのか、比べるのかは、ややもすると目に見えるわかりやすい部分に偏るような気がします。

少なくとも、人格的な部分が軽視された、わかりやすい指標だけに対しての競争には、踊らされたくない、と思います。

受験を経験したみんなへ。

私は成人して20数年経ちましたが、振り返ると分かれ道はたくさんありました。うまくいかない時、ふとした時、あの時ああだったら、と思うこともあります。でも、その時に自分で考えて動いたり努力したりしたことを思い出すと、自分を肯定していい、と思えるんです。そして、その時々に応援してくれた人たちを思い出すと、今、今の自分ががんばることが大事なんだと、過去への迷い夢から脱します。判断を誤ってしまったことも、それは苦くて後のちも効く薬だったと思える自分でいたい。自分の弱さや狡さや比べたい意識を自覚しつつ抱えつつ、それをくるむ部分が多くなるように生きていきたい、と思います。

人生は、今、現在進行形で作られているんだよね。

がんばりかたは、人それぞれ。

がんばれ。