非ネイティブらしい素直な英語

プレッシャーなく英語に触れているためと、話題を増やすために、私はNHKのラジオ番組とテレビ番組を利用しています。英語を覚える以外にも共感や発見があるので、一つの教養的娯楽として視聴しているといってもいいかもしれません。

篠山輝信さんの奮闘する「しごとの基礎英語」は、ビジネスシーンでの「気持ち」や「総合性」を考慮した解説も楽しく、分かる分かる、なるほどなるほどと思いながら、月曜午前中にまとめてテレビで(見れる時は)見ています。
http://cgi2.nhk.or.jp/gogaku/english/jobkiso/

先日大西泰斗先生が、英語学習の難しさの一つを突くコメントをされたのでご紹介します。

「英語ができるようになってくると、実はハードルが上がるんですよね」。

話せることが増えてくると「この人は話せるんだ」と相手が思います。すると語彙力表現力不足で「不適切な表現」をしているのであっても、「えっ!?そういう?」と思われる確率が上がってしまうということです。

「このくらい話せているところを見ると、失礼だと分かった上で言っているのか??」「ネイティブじゃないから分かっていないんだろうけど、ちょっとびっくり」と思われたり、心象とは違う部分でも、相手の話すスピードがアップ、知らない表現が増えていくことも…。大西先生の言葉を借りると「信頼性が増すからこそ」のハードル上げです。

これは母国語でも言えることで、表現が不適切で周りが困惑したり、後で自分が赤面ということもあるでしょう。ことばの使い方に対して厳密かそうでないか、気にするかしないか、という各人の差もあると思います。

もちろん、我々はことばだけでなく全体で判断しているはずですので、特に外国語の場合、日常的な会話で深刻な問題に発展することはそうないと思います。ただ「全くのビギナーでは大目に見てくれることも、話せるようになってくるとそうはいかない」という事実に、選んだ道は険しいと苦笑したのでした。

私としては、限られた脳と時間を考えると、多少堅苦しくても品を失わない言葉を覚えて話すことが、大人としては安全だと思っています。イッテQの魂の英語は、伝えるエッセンスが詰まっいて参考になることは確かですが!

気心知れた友達であれば、いろいろ教えてもらって会話を楽しむのもよろしんではないでしょうか。