秋田の5月、木々は青々と若葉を揺らし、山菜採りのシーズンです。
種類によって摘み頃食べ頃が違うので、上級者はタイミングや場所を変えるのも愉しみの一つのようです。
発見と収穫の楽しみの後は下ごしらえが待っています。ひと手間ふた手間少々難儀です。
それでも味わいはやはり格別、「野生の旬」そのものです。
うまく調理できたら、ご近所さんにおすそ分けしたり、遠方に住む家族に送ったり。
爺さん仲間と山に行き
コゴミにウドに筍に アイコにシドケに蕗ワサビ
あの山今年も元気だな
新聞広げて手袋はめて 婆さん爺さん腕まくり
皮むき 灰汁抜き 湯を沸かし
下ごしらえに一昼夜
これは娘へこっちは孫だ
調理してねば食べねべが
煮物と佃煮送るべが
蕗味噌作ったら食べるべが
やっぱり送るのやめるべが
迷惑かけたらだめだしな
宅配さんにも悪いしな
電話かけて聞でみるが?
山菜食べるか?っておがしども
食べるも食べねもいいでねが
しゃべって笑って終わりてな
テレビでは告知が。いわき市立草野心平記念文学館にて、春の企画展「草野心平の詩 料理編」が開催されているそうです。
あんまりいいのでご紹介。
「料理の詩」
「ゼイタクで。
且つ。
ケチたるべし。
そして。
伝統。
さうして。
元来が。
愛による。
発明。」
(告知チラシには縦書き)