2021年度の中学英語教科書は結構な変化であった

中学校英語教科書のひとつ、『NEW HORIZON』は平成28年度(2016年度)から使われています。イラストが随分現代的になったと話題にもなりました。私にはそれほど遠くない過去ですが、またまた来年度、変わるんですね!新学習指導要領が中学校で完全実施されることによるそうです。

市報で教科書展示の案内を見つけ、生涯学習センターまでバスで出かけてきました。
実物を見たところ、まずサイズが大きいです。教科書構成の説明文字が大きいです。学びの目的を明示することを意識しているのかもしれません。

中学1~3生向けNHKラジオ講座を思い出させもしました。何らかの合意のもとで、ラジオ講座が学校英語に先んじ、より体系的な学習、より運用力を高めるテキストとレッスンを公開しているのでしょうか。

小学生は一足早く、今年度から教科書が新しくなっています。東京書籍の教科書を採択している小学校では、5、6年生は既に『NEW HORIZON ELEMENTARY 5(あるいは6)』を使用しているはずです。
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現場の英語教育関係者はこの数年、大きな変化の中にいることを実感していると思います。
毎年のように小学英語の指導内容が変わり、今年度からは小学校5年生以上は英語は「教科」になりました。

教科になり変わったことは具体的に二つ
・習う範囲や量が明確になった
・テストが行われ成績がつくようになった

でも生徒の皆さんが恐れることはないと思います。小学校のうちに、今の中1の内容を履修することは十分可能だと私は思うし、語彙制限をすれば、中2の文法まで踏み込めるはずです。

むしろ「中1で正真正銘初めて英語を書いたり読んだりする勉強をします」という子は、とても大変だったのではないかと思うのです。小学校英語は「外国語活動」とされていたので、学校によって焦点は様々でした。外国語の理解と定着が目的ではなかったことは確かです。それ自体が悪いわけではないのですが、なんとなく外国語(ほぼ英語)をやっていると思っていたら、中学校では求められるものが違い戸惑う子もいたはずです。

アルファベットや基礎中の基礎の文法を、ごく簡単な内容で、小学校のうちに学ぶ方がいいというのが私の考えです。英語に関しては、少しでも読み書きしている子としていない子の、極端な差の広がりを感じています。小学校からきちんと英語を勉強することは公平性の面からも大事だと思います。(ひとつ注文をつけるとすれば、特に小学校の英語のテストは枝葉末節を問うものではなく「必須事項の記憶定着のため」に行われてほしいです。)

そして小学校英語が変われば、中学校の英語も変わってきます。小中という義務教育の英語は「使う力」をより意識するようになりました。内容自体が難しくなったというよりは、今までの内容で「もっと発話できるようにする」ということなのではないかと思います。

ちなみに高校は義務教育ではないから当然というべきか、それぞれです。高校によって特色ある英語の授業が行われているのではないでしょうか。一般的な進学校についていえば、学習内容は大学受験と密接に関わり変化するでしょう。去年はスピーキングテストの導入で論議を呼びました。私の意見としては、共通テストでの導入はせず、本当にその大学が生徒の英語の話す力を評価したいなら、面接をすれば良いと思います。

・義務教育では年齢に応じた実用英語の基礎(読み書き聞き話す全てにおいて)
・高校ではそれぞれに必要な実用英語+それぞれに必要な教養英語

という流れになっていくでしょうか。(現在の外国語学習風潮に対して『物語を忘れた外国語』とい本が面白い、というのはまた別に書いてみようと思います。)

↓↓↓短い時間で生徒が作ってくれた、切り紙花火の暑中見舞い