前回の料理クラスで、地元の知恵の詰まった保存食を作る人が減っているということが話題になりました。
住環境が変化して保存食を置いておくことに適したスペースがなくなったこと、大家族が少なくなったこと、冷蔵冷凍技術の発達、手作りしなくてもお金で買えるようになったこと、簡単で栄養があり、かつ食べやすい料理が増えたこと、などいろいろに理由は挙げられると思います。
私自身、鰰寿司(熟れ寿司の一種)もなた漬けも作りませんし、干し柿はやればできると思いつつ実家頼みです。
クッキングクラスで保存食に挑むのは、私にとって少しハードルが高いので、地元食材を使って、無理のない料理を作ってみよういうアイディアが出ました。
米どころ秋田としては、ライスパウダー、米粉があります。
グルテンフリーでアレルギーを持つ方にも適し、コメの消費にも一役買う食材です。
色は真っ白で片栗粉のようなキシキシ感があります。
小麦粉に比べると、やはりまだ高いですね。500g で300円前後。約3倍のお値段です。
レシピを検索すると、それはたくさんのレシピが。基本的には「小麦粉の代わりに使える食材」なのではないでしょうか。ただグルテンがないため、特に膨らみを期待する料理には工夫が必要、またもっちり感が出るので、食感に敏感な方は使い分けが必要だと思います。
手ごろなところでは、やっぱりクッキーです。作ってみました。
さっくさくで軽ーいクッキーになりました!
材料はバター50g、砂糖50g、卵1/2個、米粉100g、ベーキングパウダー小さじ1/4です。
アーモンドパウダーとスライスアーモンドを加えた方は、食べごたえがありながら軽い食感です。
小麦粉でも、同じ配合で作りましたが、比べると硬さと重量感が全く違います。
どちらも美味しいんですけれど、とにかく「サクサク感」が米粉は際立っています。
きめがものすごく細かいため、生地が柔らかめです。
アーモンドを入れた方はまとまりが悪いので、サランラップにくるんで長い三角柱状にして冷やし、かまぼこを切るようにスライスしました。
「ふるわなくてもいい」ということも米粉の特徴だそうで、次はシフォンケーキにトライしてみようと思います。